メモリアルデーの長連休が明け、市場は新たなスタートを切ったものの、重要案件が山積みとなっています。
連休中、トランプ氏がイランとの交渉が合意に近づいていることを示唆し、ブレント原油は97ドルを割り込みました。寄り付き前の先物市場は上昇しており、リスクオンのムードが漂っています。しかし、この楽観論が持続するかどうかは別問題です。
本日のセッションを左右する3つの焦点:
- 消費者信頼感指数(米東部時間 午前10:00):エコノミストは低下を予想。ミシガン大学の調査はすでにセンチメントの悪化に警戒信号を灯しています。カンファレンス・ボード(全米評議会)のデータでもこれが確認されれば、「回復力のある消費者」というこれまでの前提が初めて崩れることになります。
- AutoZone(AZO)— 市場取引前決算:予想EPSは36.17ドル、売上高は48.6億ドル(前年同期は35.36ドル、44.6億ドル)。市場の期待値は高まっていますが、マクロ環境は複雑化しています。エネルギーコスト高止まりの中、自動車部品小売は消費者へのストレスを測る「炭鉱のカナリア」と言えます。
- Zscaler(ZS)— 取引終了後決算:サイバーセキュリティの代表格が本日の取引を締めくくります。AIインフラへの支出は堅調。焦点は決算のクリアではなく、今後の「ガイダンス(業績見通し)」にあります。
債券市場は依然としてインフレリスクを警戒しており、30年物国債利回りは5%付近で推移しています。ウォルシュ議長率いるFRBの次回会合議事録では、当局者らが「利上げ」の可能性について公然と議論していたことが明らかになっています。
本日のトレードシナリオ:
- イラン合意が確定した場合:原油急落、利回り低下、株式市場は急騰。
- 交渉が再び停滞した場合:原油は100ドル超に急反発、長期金利は完全にコントロールを失うリスク。
結論:連休明けのムードに惑わされるな。感情ではなく、データで取引せよ。