MACRO

地政学リスク後退。AIハードウェア熱狂。原油急落。

2026-05-30

本日、世界の金融市場は地政学的な楽観論に包まれ、歴史的な上昇を記録した。

市場の動向:

  • ダウ平均が史上初めて51,000ドルの大台を突破。デルがAI需要を背景に33%爆上げし、S&P 500は9週連続の上昇を記録。
  • 日経平均株価と韓国総合株価指数(コスピ)がともに過去最高値を更新。サムスンとSKハイニックスの合計時価総額は1兆ドルを突破。
  • 米イラン停火合意案の報道で原油が急落。ブレント原油は今週9%超下落し、月間では13ヶ月ぶりの大幅な下落率を記録。
  • 避難買いの退潮にもかかわらず、インフレ懸念と米ドル下落により金現物は4500ドル/オンスを突破。10年債利回りは4.436%に低下。
  • 財務省が過去最大の11.73兆円の「覆面介入」を発表。米政府はイラン関連の暗号資産10億ドル相当を押収。

その意味するもの: 中東の戦時プレミアムが急速に剥落したことで、リスクオンの動きが完全に主導権を握った。半導体やAIハードウェアの勢いは依然として圧倒的だ。しかし、米コアPCEデフレーターが3年ぶりの高水準となる3.3%に達するなどインフレの粘着性は続いており、各中央銀行は利下げに対して依然として慎重な姿勢を崩していない。

本日の注目ポイント: 週末にかけての米イラン停戦交渉の正式発表。米政府による押収を受けた暗号資産市場の流動性。月曜日からのエネルギー関連株の寄付きの反応。

結論: 戦争リスクの織り込みは巻き戻されたが、インフレの粘着性が完全な政策転換(ピボット)を阻んでいる。

ニュースレター

ジャーナルを購読する

市場、テクノロジー、流動性に関する週刊インサイト。お好みのプラットフォームで更新を受け取ります。